
インフルエンザに感染すると気になるのが、”家族”への感染の危険ですね。
あなたの大切な家族にツラいインフルエンザが移るのはなんとか避けたいですよね!
でも「どれくらいの確率で移るのかもわからないし、いつからいつまで移るのかもわからない。感染予防と言ってもいったい何をどうすれば良いやら・・・」と途方に暮れてしまいますよね・・・
そこで、まずはインフルエンザの家族感染の確率といつまで感染を注意するべきなのかを調査しました。
さらに、家族への感染予防対策のポイントをまとめていきます!
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Contents
インフルエンザの家族感染の確率
季節性のインフルエンザ、新型のインフルエンザで家族への感染の確率は多少違ってきますが、一説では、大体8~10%の確率で移ると言われています。
詳しくは下で説明していますが、発熱などの症状が出てから、5~7日頃まで家族など周りの人に移る可能性があります。
また、感染しているのに発熱などの症状が出ていない時期(潜伏期間)にも移る可能性はありますから、職場などでインフルエンザが流行しているときは要注意ですね!
家族内での感染確率は、人数や年齢などの家族構成によって確率にばらつきがあるのですが、幼児や高齢者がいたり、家族の人数が多かったりすると確率は高くなるとされています。
ただし、インフルエンザが同居する家族に感染して発症するかどうかは、個人ごとの体力や免疫力が関係してくるので、「××%の確率で感染・発症する」とは明確に言えないというのが現実です。
「子供から移る」は本当らしい
家族の中に最初にインフルエンザを持ち込んだ人が大人だと、別の大人に移る可能性は10%程度です。さらに、その大人が、主婦のような家族全体のお世話をする人だと、周りに移る確率が高くなりやすいようです
役割的に、家族が触ったり、口にするものによく触りますからね。
そして、「やっぱり!」と思えることなのですが、家族の中で子供が最初にインフルエンザに移ると他の家族に移る確率が13%に上がるとか。
こちらも、子供は自分で自分のことができないので、大人がお世話しますから、どうしても感染の確率が高くなるのでしょうね。
職場などでもよく「子供から風邪をもらっちゃった!」なんて会話を聞きますが、あながち迷信でもないようです。
インフルエンザが家族に移るのはいつからいつまで?
家族がインフルエンザにかかった時に、患者に近づかない方が良いことは分かるのですが、一体いつからいつまで感染に気をつけなければいけないのでしょうか?
いつからいつまでの目安がわからないと、看護するのも大変ですよね。苦しむ子供をいつまでの一人で寝かしておくのもかわいそうですし・・・
そこで、インフルエンザウイルスが体に侵入してから、発症し、治癒するまでの期間を区分けして、いつからいつまで感染に注意するべきなのか整理してみましょう!
潜伏期間
インフルエンザウイルスが人に感染してから発熱や体の痛みなどの症状を発症するまでに少し時間があり、その期間を潜伏期間と呼んでいます。
潜伏期間は、体内でウイルスが増えてインフルエンザの症状が出るまでの期間です。
インフルエンザの潜伏期間は、ウイルスが感染してから発症するまので1~3日程度で平均的には2日間です。
そして怖いことに症状が出る前の潜伏期間中でもウイルスは体内で増え続けており、比較的確率は低いながらも他の人に移る可能性はあります。
潜伏期間には症状が出ていないので、もし感染していても気がつきませんから、周囲の人も感染予防に気をつけようがないですね。
ですから、インフルエンザが流行っている時期に、特定の学級や部署など、インフルエンザが流行している区画にはなるべく近寄らないようにすることが感染の確率を下げて予防することにつながります。
当然のことながら病院にもインフルエンザウイルスの感染者はたくさんいますから、インフルエンザ流行期には不必要に病院に近寄らない方がいいです。
ただし、症状が出てているのなら早急に医師の診察を受けましょう!
発症後
インフルエンザは発症後5~7日頃まで周りの人に移る可能性があります。(下図)

出典:日経トレンディネット
特に発症してから1日後〜2日後に感染力のピークを迎え、感染の確率が上がります。
ただし子供や高齢者、免疫力の低下した人、重症患者はこの期間が長くなる傾向があります。
ですから、家族にインフルエンザを移ることを予防するには、
- 発症してから5日目頃までは、極力インフルエンザにかかった家族との接触を控える。
もちろん外出もダメです!外部の人に移る危険性がありますからね。 - この期間は、家の中でもマスクを使用し、手洗いなどをしっかりする。
インフルエンザウイルスの接触感染を予防するために手洗いは重要です!
もし接触感染などインフルエンザの感染経路について知りたい場合はこちらの記事をどうぞ!
→インフルエンザ予防方法まとめ!感染経路を断ち湿度を管理する! - 発症から5日目以降の数日間は、外出時に咳エチケットを守る。
これらを意識することで家族や周囲への感染の確率を下げ、かなり予防できます。
ちなみに学校保健安全法第十九条では、インフルエンザ罹患後の出席停止の基準を「解熱した後二日を経過するまで」としています。
インフルエンザの発熱期間は3日間程度ですから、感染予防としては妥当な期間設定ですね。
実は、インフルエンザウイルスは感染後2~3日で免疫抗体ができるため、増えた時と同じようにその後2〜3日で消えていきます。
感染して5~6日後には体内からインフルエンザウイルスはほとんどいなくなりますが、まだ発熱はが続くのが普通です。
これは、炎症性サイトカインというウイルスを退治するための物質が体内に過剰につくられることにより、発熱症状が持続するからです。
つまり、感染から6日目以降は、発熱の症状が出ていても、すでに人に移る確率は低いということです。
いつまでも感染の危険に怯えているのも精神衛生上良くないですから、一つに知識として覚えておかれると安心かと思います。
出典:QLife
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感染予防方法
家庭内で感染を予防するためのポイントをまとめます。
患者をなるべく家族とは別の個室で静養させる
インフルエンザに感染した患者は、なるべく家族とは別の個室で静養させましょう。
個室の確保ができないときは、部屋を区切ったりして、他の家族の生活範囲から患者を離しましょう。患者から2m以上離れると感染の危険性がぐっと下がります。
患者も看病する人もマスクを着用する
インフルエンザウイルスは咳やくしゃみで飛び散り飛沫感染します。
飛沫感染を予防するために、看病する方は必ずマスクを着用しましょう。
患者がトイレや食事などで家の中を移動するときにも注意が必要です。
必ずマスクを着用させてウイルスが飛び散らないようにしましょう。
そのほか家族間の感染を予防するため、以下の咳エチケットを守りましょう。
- 咳、くしゃみをするときはティッシュなどで鼻と口を覆う
- 咳、くしゃみをするとき、周囲に人がいる場合は顔をそむけ、1メートル以上離れる
- 痰や鼻水を含んだティッシュは、すぐに蓋付きのゴミ箱へ捨てる
看病する人を決める
インフルエンザの患者と直接接触する人は、できる限り一人に決めましょう。
人やものを介して直接ウイルスが感染する接触感染を予防するために、可能な限り少人数での看病としましょう。
乳幼児や妊婦や高齢者、持病がある方などはインフルエンザが発症すると重症化しやすいので、とくに感染者に近寄らないよう注意しましょう。
看病する人が、患者と接触後に手洗い・うがいを徹底することが感染予防につながります。。
患者は最後にお風呂に入る
インフルエンザ発症後1〜3日は症状が重く体力を消耗しているので入浴は控えた方が良いですが、熱が下がり、症状が治まってきたら入浴も可能です。
しかし熱が下がったからといってインフルエンザウイルスが体内から完全に消えたわけではありません。
インフルエンザウイルスは、高温多湿を嫌うため湯舟や浴槽でインフルエンザが移る確率ほとんどないとされていますが、脱衣所などで感染する確率はゼロではありません。
念のため、患者は最後にお風呂に入る方が感染予防のためには良いです。
家族が感染している場合に出勤して良いか?
家族がインフルエンザを発症している時の出勤可否については、まずは会社の上司に確認しましょう。会社ごとに規定を定めている場合もあります。
一般的には、社員自身がインフルエンザを疑う症状が出ていなければ、出勤可能としている会社が多いかと思います。
ただし、検温やマスク着用などの自衛策は感染拡大予防のためのエチケットです。
上で書いたようにインフルエンザの潜伏期間には症状がなくてもウイルスが増殖していおり、人への感染の可能性があるので注意が必要です。
まとめ
- 家族間の感染の確率は10%前後とされているが、個人の体力や年齢などによって一概には言えない。
- 発症から5日目まではインフルエンザの感染するので注意が必要。
- 家族への感染予防のために、患者をは家族とは別室で静養させる。患者も看病人もマスクを着用し、看病する人はなるべく少人数に決めることが大事。
- 家族がインフルエンザを発症している時の出勤可否は会社の上司に確認する。症状が出ていなくても周囲に移ることもあるので注意が必要。
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<参考サイト>
Welq https://welq.jp/32657
日経トレンディネット http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20120118/1039391/?P=6&rt=nocnt
QLife https://www.qlife.jp/dictionary/item/i_070102000/
シオノギ製薬 http://www.shionogi.co.jp/wellness/diseases/influenza.html
ミナカラ https://minacolor.com/articles/show/2988