みなさん、普段から朱肉をお使いですか?

最近はインクを補充する方式のスタンプ台やシャチハタなど朱肉を使わない方が多いかと思います。

(↓シャチハタです。朱肉やスタンプ台いらずで便利ですね)

普段はあまり見かけなくなりましたが、実印を押すときなど、ここぞ!という時には欠かすことができない朱肉。

まじまじと「朱肉」という字を見ると疑問が湧いてきました。

「朱」は色から来ているのはわかるのですが、食べ物でもないのになぜ「肉」の字が使われているのか?

気になる「朱肉」の語源や朱肉の由来と歴史などを調べてみました!

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朱肉の語源は?なぜ肉の漢字を使うの?

朱肉の語源の説1

印の歴史を辿っていくと、印鑑が使われるようになるまでは血判が様々な約束事の証明に使用されていました。

血判とは自分の血を使って拇印(ぼいん)を押すことです。時代劇などで小刀の刃で自分の親指を切りって紙に指をグリグリしているあれですね。

しかし、判を押すたびに自分の指をきって血を流すわけにはいきませんよね。

そこで血液の代用品を使うようになりました。それが朱肉の起源と言われています。

「肉体」を切ってでた血を使って判をしていたので、そこから「肉」の字を取ったというのが朱肉の語源というわけです。

朱肉の語源の説2

元来の朱肉は「練り朱肉」と呼ばれ、油(ヒマシ油、白蝋、松油等)と顔料を練り合わせたものを弾力のある植物繊維(モグサなど)に染み込ませて泥状にしたものです。

この朱肉が肉に似た色と弾力を保つことから朱肉と呼ばれるようになったというものです。

「肉」という漢字は、食べる「肉」の意味の他に、「肉のように柔らかいもの。(大辞泉)」という意味もありますので、漢字の意味から来ているという説もあります。

「果肉」の「肉」と同じ意味合いですね。

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朱肉の由来と歴史

印鑑の歴史は古代中国を発祥に紀元前4000年ほどあるのに対して朱肉の歴史はまだ浅いようです。

朱肉の原型である印泥は宋代の中国で始まったといわれています。それまでは、泥を使って班を押していたとか。

印泥とは珠砂(硫化水銀系)に乾燥させたヨモギを合わせ、顔料で色付けし、油で粘度を整えたものです。

朱肉と呼ばれるものは日本で生まれたものだそうで、その登場は鎌倉時代のこと。上で紹介した「練り朱肉」ですね。辰砂(硫化水素)は他の色素に比べ、年月が経っても色褪せが少ないので最近まで使われてきました。

近年は焼却時に水銀が撒き散らされることが問題とされ、鉄、モリブデン、アンチモンなどの化合物に変わってきているそうです。

また、最近の銀行やオフィスなどで一般的に使われている朱肉は「スタンプ朱肉」と呼ばれるもので、植物性の油脂や合成樹脂、化学物質に顔料で色を付けてインク状にしたものをスポンジに染み込ませています。
特に手間もいらず、安価で速乾性に優れているのが特徴ですが、色あせしやすく水にも弱いので長期保存には向きません。

ちなみにゴム印用のスタンプ台は、朱肉とは別物です。印鑑でスタンプ台を使ったり、逆にゴム印で朱肉を使うと、印鑑やゴム印を痛めてしまうので使用しないようにしましょう。

最後に

朱肉の漢字にはなぜ肉の字が使われているのかを朱肉の語源や歴史などと合わせて調査してみましたがいかがでしたでしょうか?

諸説ありますが、どれももっともらしいですね。

最近は、日本でもサインの文化が根付いてきて、日常で朱肉を使った印を必要とする機会もめっきり減りましたが、日本を含む東洋が世界に誇る朱肉を使った印鑑の文化を大事にしていきたいものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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