昔も今も警察物ドラマが大人気です。

2017年4月スタートの春ドラマだけでも「CRISIS公安機動捜査隊特捜班」「警視庁捜査一課9係」「捜査一課長」「緊急取調室」「犯罪症候群」「小さな巨人」など、警察ドラマが百花繚乱の戦国時代と化しています。

多くの警察ドラマでは警視庁本庁捜査一課と所轄警察署の刑事たちの対立が描かれています。そして、もれなく警視庁捜査一課は所轄に対してものすごく偉そうで、その中でも捜査一課長は現場の刑事たちから神様みたいな扱いを受けていますよね。

と言っても「課長」ですよね?

なんだか所轄警察署トップの「署長」よりも偉そうな扱いになっているのですが、実際のところはどちらが偉いのでしょうか?

捜査一課長と所轄署長の階級や年収・給料と合わせてどちら偉いのかを比較調査してみました!

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捜査一課長とは?

捜査一課長とはその名の通り警視庁(東京都を管轄)や道府県警察本部などの刑事部に設置される捜査一課の課長さんです。

捜査一課とは殺人、強盗、暴行、傷害、誘拐、立てこもり、性犯罪、放火などの強行犯と言われる凶悪犯罪の捜査を扱う部署。

東京都内に102の所轄がありますが、それぞれの所轄だけでは手に負えない重大事件が発生した時に中心となって事件の捜査を担当するのが捜査一課です。

そんな東京の治安を根底から支える警視庁が誇る精鋭集団「捜査一課」のトップであり、警視庁4万人の現場警察官の頂点で捜査に関する全権力を掌握する最高の現場指揮官が「捜査一課長」なのです。

もう一点特筆すべきなのは、捜査一課長は、ノンキャリア(各都道府県警察に地方公務員として採用された警察官)と呼ばれる警察官にとっての警視庁の中での最高峰のポジションだということです。

警視庁の現場叩き上げの警察官の最終目標ですね!

捜査一課長の階級は?

警視庁の捜査一課長の階級は警視正とされています。

先ほど紹介した警視庁刑事部の中では捜査一課長と捜査二課長の階級が警視正で、その他の課長の階級は警視ですから、捜査一課長が特別な扱いにあるポジションかが分かりますね。

ちなみに、捜査二課は贈収賄やサイバー犯罪などの知能犯を取り扱う課で、捜査一課長と同じく警視正の階級である捜査二課長はいわゆるキャリアが就任することが慣例となっています。

なお、警視庁以外の道府県警察本部の捜査一課長は、警視正の一つ下の階級である警視が任命されます。

 
【参考】警察官の階級

参考として警察官の階級一覧をWikipediaから引用します。

捜査一課長の警視正は階級の上から数えて4番目。警察大学の主任教授と同等ですから相当えらい感じですね。ノンキャリアでここまで出世するのは相当なことだと思います。

序列 階級 主な官職
1 警視総監(東京都のみ) 東京都公安委員会警視庁警視総監
2 警視監 警察庁次長局長審議官部長・主要課長、警察大学校長・副校長、管区警察局長、皇宮警察本部長、警察大学校長、警視庁副総監・主要部長、主要警察本部
3 警視長 警察庁内部部局課長参事官管理官管区警察局部長・学校長、警察大学校部長、警視庁部長・主要参事官、方面本部長(一部)、警察本部長、警察本部主要部長
4 警視正 警察庁内部部局室長・理事官、管区警察局部長・主要課長・管区警察学校部長、警察大学校主任教授、警視庁参事官・主要所属長、方面本部長、警察本部部長・主要参事官・主要課長・首席監察官市警察部長、大規模警察署長
5 警視 警察庁内部部局課長補佐・課付、管区警察局課長・調査官・管区警察学校教授、警察本部参事官・所属長・管理官・係長、警察署長・副署長・主要警察署管理官・課長
6 警部 警察庁内部部局係長、管区警察局課長補佐・係長、主要警察本部係長、警察本部課長補佐、警察署・副署長・次長・課長・課長代理、執行隊中隊
7 警部補 警察庁内部部局係長心得、警察本部係長・主任、警察署課長代理・係長・班長、小隊
8 巡査部長 警察署主任、班長分隊
巡査長 指導係員
9 巡査 係員

捜査一課長の職権や部下の人数は?

捜査一課長が掌握する人員はどれくらの数なのでしょうか?

調べてみたところ次のようになっているようです。

理事官:2名
管理官:13名前後
捜査員:約350名

捜査一課全体では総勢400名弱の大所帯ですね。

この下の所轄の捜査員たちがいるわけですから、その影響力は絶大ですね。

捜査一課長の年収・給料は?

これほどの権力が集まっている捜査一課長の年収や給料はどれほどなのでしょうか?

こちらも調べてみたところ意外な結果が。

国家公務員の給料というのは明確に定められていて、捜査一課長の階級である警視正の給料は、基本給与で月額が34万円〜46万円程度です。

これに賞与(ボーナス)や諸手当がついて年収としては650万〜1000万円くらいだそうです。

この年収を見てどう思われましたか?

決して低い年収ではないですが、ものすごーく高いわけでもないな〜と。。。

正直なところ、その職務の責任の重さからすると安すぎるとさえ感じます。

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対する所轄署長は?

さて、一方の所轄の署長についてです。

捜査一課長の階級は?

所轄の警察署長は、掌握する警察署の規模によって任命される警察官の階級が違います。

所轄でも大規模署の署長の場合は警視庁捜査一課長と同じ警視正の階級ですが、その他の所轄の署長の階級は警視です。

捜査一課長の年収・給料は?

大規模所轄の署長であれば、階級が警視庁捜査一課長と同じ警視正なので、その給料や年収はほぼ同じであとは入庁した年次などで査定に差がつくのではないかと思います。

結局、捜査一課長と所轄署長はどちらが偉いの?

ここまでの比較からすると給料や年収は同等という結論になりました。

では、警察官としての権限を考えた時にどちらの方が偉いのでしょうか?

部下として掌握する人員は、捜査一課長は、上で説明したように400名弱です。

一方の大規模警察署の例として新宿署を取り上げてみます。

新宿署の署長は捜査一課長と同じ警視正が任命されます。その署長の指揮下に入る署員は約600名。

動かせる人員的には大規模所轄の署長の方が上ですね。

ただし、捜査一課長は本庁所属なので、事件捜査に簡易して言えば、その権威や指揮権は所轄署長よりもはるかに広大な範囲に及びます。

結局、どちらが一概に偉いとは言えませんが、事件捜査の権限に絞って考えると警視庁捜査一課長の方が偉いと言えるかと思います。

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