肺がん治療の最前線をリサーチ!

日本における死因のトップががんということは、いまや常識ですね。よく「日本人の2人に1人はがんにかかり、3人に1人はがんで死ぬ」なんていう言葉も聞きます。
一方、がんの中で何が死因の第1位かと聞かれると「??」となる人が多いのではないでしょうか?筆者も知らなかったのですがダントツで肺がんなのです。
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がんの死因第1位の肺がんについては、盛んに治療法の研究開発が行われており、日進月歩で治療法は進歩しています。
がんの治療法といえば「外科治療法(外科手術)」「放射線治療法」「薬物治療法(抗がん剤)」が3大治療方法だと思います。
これらの治療法も生存率の向上や患者さんの生活の質( QOL=Quality of Life)を維持するためにどんどん進歩して行っています。外科手術では内視鏡手術や手術支援ロボットを使った方法の進歩、放射線では粒子線治療によるがん病巣の狙い撃ちが注目されてますね。
さらに第4の治療方法として免疫療法が注目され、こちらもどんどん進歩して行っています。
中でも「免疫チェックポイント阻害薬 ニボルマブ」が肺がんでも期待の持てる治療法として注目されています。

免疫チェックポイント阻害薬とは

がん細胞を攻撃する細胞(細胞傷害性T細胞)には、活性化しすぎて暴走するのを防ぐために、ブレーキ役として働くいくつかの分子が備わっています。これが免疫チェックポイントと呼ばれるもので、がん細胞はこれをうまく利用して、免疫からの攻撃を逃れています。そこで、免疫チェックポイントの働きを阻害する薬の開発が進められてきました。T細胞が本来の力を発揮し、がん細胞を攻撃できるようにする治療法が免疫チェックポイント阻害薬です。
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がんサポートより

現在、このタイプの免疫療法薬の開発が、急ピッチで進められているようです。肺がん領域では、ニボルマブ(商品名:オプジーボ)という薬がすでに臨床で使用されています。
ニボルマブは2014年7月に皮膚がんの一種である悪性黒色腫(メラノーマ)を対象に保険適用され、現在では肺がんにも使用できるようになっています。さらに腎細胞がんでも承認申請が出されているそうです。
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副作用はないの?

二ボルマブでは吐気や脱毛など通常のが抗がん剤で見られるような副作用はほとんど出ないそうです。
しかし、免疫反応が過剰になって正常な細胞まで攻撃してしまうことによる副作用が出ることがあるそうです。

具体的には湿疹、下痢、肝機能悪化、糖尿病、内分泌機能低下などです。副作用の治療はステロイドや免疫抑制剤などを使います。一般的な抗がん剤に比べて重い副作用が出る人は少ないそうですが、まれに重症化、死亡の例もあるそうなので、副作用についてもよく説明を聞くことが必要ですね。

完治はするの?

現時点では二ボルマブで肺がんが完治するというデータは得られていないようです。
しかし、この免疫チェックポイント阻害剤によって肺がんが小さくなって、その状態が長期間持続し、治療を受けながらこれまで通りの生活が継続できるかもしれないというだけでも、大きな進歩ですね。

費用は?

 ニボルマブの治療にかかる総医療費は1回120万〜130万円で、1カ月に約240万〜260万円かかります。今のところ、治療をどのくらい続けるのがいいのか分かっていないので、一般的には、効果がある限りこの薬の投与を続けます。医療費の自己負担額を軽減する高額療養費制度を使えば、70歳未満一般所得の人で1カ月の自己負担額が9万〜10万円程度になります。

保険が適用されているので、高額療養費制度が使えるのですね!ありがたい話です。

まとめ

肺がん治療で注目されている「免疫チェックポイント阻害剤」についてしらべました。
人体に備わった免疫力を活性化させる第4の治療法として期待されているようです。
ただし、まだ完治は難しいようですし、副作用の心配もあります。

しかし医療はまさに日進月歩です。
今回紹介してニボルマブの他に、pembrolizumab(ペンブロリズマブ:一般名)、ipilimumab(イピリムマブ:一般名)といった薬が、標準治療と比較する第Ⅲ(III)相の臨床試験に入っており、さらに第Ⅰ(I)相、第Ⅱ(II)相試験となると、把握しきれない数の臨床試験が世界中で進行しているそうです。

今後のさらなる医学の発展を期待しましょう!!

参考サイト
がんサポート
医療プレミア
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