2017年日本テレビ系の秋ドラマ「奥様は、取扱注意」の中で、主人公の主婦・伊佐山菜美(綾瀬はるか)のアクションがすごいと話題ですね!

このドラマ「奥様は、取扱注意」で主人公・菜美が使いこなす武術がカリ・シラットと呼ばれる武術です。

この武術を習得している脚本担当の金城さん自身がアクション監修を務めており、キャストの皆さんは金城さんのもとで訓練を受けているようです。

この記事では、「奥様は、取り扱い注意」を始め数々のドラマや映画の主人公たちが使いこなし、世界中の軍隊でも使用されている実戦向きの武術「カリ・シラット」について紹介します。

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カリ・シラットとは?

「カリ・シラット」は、実は「カリ」と呼ばれる武術と「シラット」と呼ばれる武術を合わせた総称です。

カリはフィリピン武術、シラットはインドネシア武術と別物ですが、この二つを合わせて「カリ・シラット」と総称されることが多いようです。

カリとは?

「カリ」とはあまり聞かないですが、どんな武術なのでしょうか?

元々はスペイン語でフェンシングを意味するesgrima(エスグリマ)をルーツとするフィリピン発祥の武術で、フィリピンの国技にも指定されています。

カリは、語源となったesgrima(エスグリマ)に近い語感のエスクリマと呼ばれることもあります。

 
「カリ」という言葉はフィリピンのセブ島などで使われているビサヤ語のkamot(手)とlihok(動き)に由来し、両者の頭文字をとった言葉。

「アーニス」と呼ばれることもあり、語源ははスペイン語で鎧を意味するarnesだとか。

元々はアラブの海洋商人からフィリピンに伝わった武術に、16世紀にスペインから持ち込まれたフェンシングの技術が融合し、17世紀にフィリピン沿岸で横行した海賊行為からの護身術として発展してきたものです。

カリの特徴

「カリ」の一番の特徴は、素手だけでなく、棒やナイフに紐といった武器も使用することが特徴的です。

具体的には素手を含めて以下の6種類の武器を使用します。

 1.徒手空拳(マノ・マノ):素手で戦う体術で近い間合いで打ち合うことが多い。
 2.剣術(エスパーダ):片手で行う剣術。盾とセットで戦うこともある。
 3.ナイフ(ダガ):「ダガ」という両刃の短剣を使う。
 4.二刀流(エスパーダ・イ・ダガ):剣とナイフの二刀流で戦う技術。
 5.棒(バストン)=「オリシ」という60cmほどの短い棒を使う技術。
  [オリシ」は「カリスティック」とも。
 6.諸手棒術(ドス・マノス):長い棒や大剣などを遣う技術。

 
もうひとつのカリの大きな特徴は、様々な武器や武器に応じた間合いなどさまざまな技術が渾然一体となった戦闘スタイルにより、あらゆる相手に対応可能な制圧技術を持つことです。

剣術発祥の武術らしく、大きな間合いからの直線的な動きで攻撃するスタイルや、逆に素手や棒だけを手にした状態で接近した状態で武器を奪い取るもしくは落とさせ(ディスアームという)、関節技を繰り出すスタイルなど、状況に合わせて巧みに戦闘スタイルを変えることができます。

様々な状況に対応可能な制圧力と実戦向きであることからアメリカのFBIや海兵隊など、各国の軍隊や警察でも格闘術や護身術としてエスクリマ(カリ)の要素が取り入れられているとか。

シラットとは?

「シラット」とは、東南アジアで行われる伝統的な武術で、マレーシア、インドネシア、シンガポール、ブルネイ、ベトナムで盛んです。

拳法、武器術を含む武術で、インドネシア語ではプンチャック(Pencak)といいます。

「カリ」が様々な武器を使用するのに比べて、シラットは体術が中心となっている武術だとか。

 
インドネシアはかつてオランダ植民地でした。

そして、反乱の火種になるとして、シラットはオランダ当局から禁止されていたのですが、実はシラット復興には日本が関係しています。

第二次大戦中に、日本はインドネシアを占領しましたが、その際に白人からのアジア解放を目標とした日本当局は、逆にシラットを奨励したのです。

日本軍は簡潔で習得が容易な「近代シラット」の体系を作り、 それを広める事でインドネシア人の戦闘能力を短期間に上げようとしたのです。

当初この日本軍が定めた体系はインドネシア人には不評だったそうですが、戦後のオランダからのインドネシア独立戦争の際に、近代シラットによって短期間に独立軍兵士の戦闘能力を高めることができ、戦闘において白兵戦術として活かされインドネシアの独立に大いに貢献したそうです。

<参考サイト>
https://dic.pixiv.net/a/シラット

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カリ・シラットはテレビやドラマで大活躍

これまでにもカリ・シラットはドラマで大活躍しています。

例えば2017年の春ドラマ「CRISIS」では特捜班がカリ・シラットを使用しています。

特定の武器を要しないことと、相手の損傷を最小限に抑えられることから、稲見(小栗旬)や田丸(西島秀俊)たち特捜班が主たる制圧術としてマスターしています。

小栗旬さんや西島秀俊さんは、CRISISの撮影のために1年ほど前からエスクリマ(カリ)の鍛錬を積んできたのだとか。

下のCRISIS公式ツイッターの動画を見ても、キャストの皆さんがマジで訓練しているのがよくわかりますね。

カリ・シラットは、世界のアクション映画やドラマで使われる武術の主流となっており、「奥様は、取り扱い注意」や「CRISIS」だけでなく他のテレビやドラマでもたくさん使われています。

日本で有名なところでは、「奥様は、取り扱い注意」や「CRISIS」と同じく金城さんが脚本を手がけた「SP」で岡田准一さんが披露していた武術としても有名です。

映画では、マット・デイモンが「ボーン・アイデンティティ」をはじめとしたボーンシリーズでカリ・シラットを駆使した戦闘を披露しているのが有名です。

 
「CRISIS(クライシス) 公安機動捜査隊特捜班」や「ボーン・アイデンティティ」でエスクリマ(カリ)を堪能したい方は、U-NEXT(ユーネクスト)で配信されていますのでチェックしてみてください。

31日間無料配信です。

本ページの情報は4月24日時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

最後に

数々の映画やドラマ、そして各国の軍隊や警察などでも採用されてる実践的武術「カリ・シラット」について紹介してきました。

ただ単に派手なだけではなく、世界の軍隊でも採用されているリアリティのある武術手の格闘シーンがたまらないですね!

 
最後までお読みいただき誠にありがとうございました!

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