JRAの名騎手・武幸四郎さんが、調教師試験に合格し、騎手を引退されます。

武幸四郎騎手は競馬界のカリスマ・武豊騎手の弟としても注目され、騎手としても通算6回のG1制覇を成し遂げるなど、言わずと知れた名騎手です。

しかし、騎手の中でも長身といわれる兄の170.5㎝を大幅に上回る177㎝と”規格外”に大きな体格のため、騎乗のために体重を50kg代前半に保つには相当な減量を強いられていたようで、本人も騎手としては限界を感じていたのかもしれませんね。

そんな武幸四郎さんが第二の人生に選ばれた調教師とはどんな資格、どんな職業なのでしょうか?
調べてみました!

スポンサーリンク

調教師とは?民間資格です!

調教師とは、競馬において厩舎を運営し競走馬を管理することを業とする者のことです。

競馬の経験がある人なら聞いたことがあるかもしれませんが、競馬界の現場では、調教師は、テキと呼ばれています。
これは騎手を逆にした手騎(テキ)から来てます。

日本では競馬法第23条により、農林水産大臣の認可を受け日本中央競馬会と地方競馬全国協会が調教師試験の施行および免許を交付しています。

中央競馬で調教師をする人は日本中央競馬会から、地方競馬で調教師をする人は地方競馬全国協会から、それぞれ調教師免許を取得する必要があります。

一般人から見れば中央も地方も同じ競馬界ですが、この2つの免許は異なるものなのですね!

武幸四郎はなぜ引退するして調教師に転身する必要があるの?

競馬界には調騎分離の制度があって、騎手免許と調教師免許は同時に取得することは出来ないのですす。

調騎分離とは、調教師と騎手の免許を明確にわけることで、日本では現在、自分の調教した馬に騎乗してレースに出走することは認められていません。

実は、1930年台以前では「調教師兼騎手」は珍しい存在ではなかったそうです。

しかし、1937年に日本競馬会施行規則(施行は1948年から)が規定されてからは、調騎分離が厳格に適用されています。

ですので、騎手免許を持っていた人が調教師免許を取得した場合は、騎手免許を返上し騎手を引退するのが通例です。

調教師の仕事内容は?

調教師の仕事は、競馬で用いられる馬を馬主から預かって、育成と訓練をして、レースに出場させることです。

調教師は自身の厩舎(馬を育成・訓練する施設)をもって経営・運営をします。

ただし馬を訓練するトレーナーというだけでなく、牧場で有望な馬を探したり、レース出走のやり方、馬主や騎手との打ち合わせなど、馬の管理を通じて競馬をマネージメントする役割もあります。

中央競馬に出る馬を調教できるのは日本中央競馬会の免許をもつ調教師のみと競馬法で定められています。

また、地方競馬の調教師は、地方競馬全国協会が認定しています。

競馬は公営賭博ですから、調教師に関してもしっかりと法律で定められているのですね。

調教師試験の内容と年齢制限や費用?

調教師になるためには調教師試験に合格する必要があります。

調教師試験内容

筆記試験・身体検査・口頭試験・人物考査・技術試験を受験して合格する必要があります。

<中央競馬>

【第一次試験】

学力および技術に関する筆記試験、身体検査

試験項目

  • 競馬関係法規に関する専門的知識
  • 労働関係基本法規に関する一般的知識
  • 調教に関する専門的知識
  • 馬学
  • 衛生学
  • 運動生理学
  • 装蹄
  • 飼養管理及び競馬に関する専門的知識

【第二次試験】

学力及び技術に関する口頭試験、人物考査

試験項目

  • 競馬関係法規並びに厩舎の経営及び管理に関する専門的知識及び一般常識
  • 調教に関する専門的知識
  • 衛生学
  • 運動生理学
  • 装蹄及び飼養管理に関する専門的知識

<地方競馬>

身体:提出された身体検査書による審査及び面接による審査

人 物:業務実施状況等の調査に基づく審査及び面接試験

学科試験

  • 競馬関係法規
  • 労働関係法規及び一般常識

技術試験

  • 馬の飼養及び調教に必要な技術並びに調教師補佐
  • 騎手及び厩務員の指導に必要な知識
  • 調教師の業務に関する識見
  • 小論文(調教師の業務に関する識見)

試験回数や項目数だけを見る限り地方競馬の方が若干敷居が低そうに感じますね。

もちろん、大変な専門専門知識と技術を問われる難試験であることは間違いなさそうです。

調教師試験の年齢制限

中央競馬、地方競馬とも、受験日当日に28歳以上であることが条件です。

スポンサーリンク

調教師試験の費用

試験料金については公開されていません。

合格後に必要な免許手数料は以下になります。

<中央競馬>免許手数料:3,000円
<地方競馬>免許手数料:2,000円

試験料金が非公開って怖いですね・・・

時価のお寿司じゃあるまいし・・・汗

調教師試験の難易度は?

中央競馬も地方競馬も合格率は発表されていません。

地方競馬での試験合格者は毎回数名だそうです。

一般的に騎手や厩務員などを経てから試験を受けるため、合格までには何年もかかるとか。

 

中央競馬の2016年度合格者は栗東地区97名、美浦地区99名の合計196名でした。

ただし、日本競馬界では馬房の数が事実上の物理的制限となっているので、ある年に調教師になることができる人数は、引退する調教師の人数との関係で自ずと制限されてしまいます。

空きがないと試験に合格しても調教師として採用されないということですね。

中央競馬で毎年調教師として採用される人数は、5〜8人ほどというのが通例なので、受験者全体から見れば、合格率が1割にも満たないことが多い難関資格ですね。

現在中央競馬会所属の調教師の平均年収は約1,200万円だそうです。
(出店:国際馬事学校

すごい高給取りなんですね!!

しかも有名・有力な調教師になるとその数倍になることもあるとか。
レースに出走させる以外にも、競走馬を預かり管理する「預託金」を馬主から徴収したものも収入となるそうです。

実力次第でいくらでも稼げるという事ですかね。

まとめ

武幸四郎さんが合格された調教師試験について調べてみました。

正直、競馬の調教師にこんな難しい試験や、厳格な規則があるなんて知りませんでした。

武幸四郎さんには、第二の人生を調教師として、頑張って欲しいですね!

そして、子供達が武幸四郎さんに憧れて調教師を目指すような、そんなスター調教師になってもらいたいものです。

スポンサーリンク