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漫才コンビNON STYLE(ノンスタ)の井上裕介さんが交通事故後に逃走、つまり当て逃げをしていたことがわかり、ネット上は騒然としています。

 お笑いコンビ、NON STYLEの井上裕介(36)が11日午後11時45分ごろ、東京・世田谷区内で乗用車を運転中にタクシーと衝突し、運転手に全治2週間のけがを負わせたまま逃走していたことが12日、分かった。警視庁世田谷署によると、井上は「世間に知られたら大変なことになると思った」と事故後の逃走を認めた。同署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)や道路交通法違反(救護義務違反)の疑いで調べている。

 警視庁世田谷署によると、井上は11日午後11時45分ごろ、東京・世田谷区若林の世田谷通りの丁字路交差点で左隣を走っていたタクシーを追い越そうとして車線を変更。その際、タクシーの右前部と井上の車の左後部が衝突。井上は通報せず、そのまま車で逃走した。

 40代のタクシー運転手は頸椎捻挫と腰椎捻挫の全治2週間のけがを負った。運転手がナンバーを覚えていたことから、同署が車両を特定。12日午前2時、世田谷区内の自宅にいた井上に任意同行を求めた。警察の調べに「前に入ろうとしてぶつかった。事故を起こしたことが世間に知られたら大変なことになると思った」と事故後に逃走したと認めたという。

 同署は当て逃げをしたとして、自動車運転処罰法違反(過失傷害)や道路交通法違反(救護義務違反)の疑いで、詳しい状況を調べている。
引用:サンケイスポーツ 

事故発生後に逃走という、事故後の処置としては最悪の対応をしてしまったノンスタ井上さんの処分はどうなるのでしょうか?

法律面からの処分と芸能人としての処分の両面からまとめてみたいと思います。

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法律面からの処分

今回の当て逃げ事故では、次の2つの法律違反を犯した疑いがノンスタ井上さんにかけられています。

  • 自動車運転処罰法違反(過失傷害)
  • 道路交通法違反(救護義務違反)

それぞれの内容をみていきます。

自動車運転処罰法違反(過失傷害)

 平成26年に「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」,通称自動車運転処罰法という法律が施行されました。この法律により,自動車を運転して人を死傷させた行為について,独立の罰条が定められました。それに伴い,刑法からは,自動車運転過失致死傷罪の条文が削除されました。

 そのため,現在では,自動車を運転する上で必要な注意を怠って,人を死傷させる行為は,刑法ではなく,自動車運転処罰法によって処理されることとなったのです。

 この法律の下における過失運転致死傷罪の法定刑は,平成19年の刑法改正と同じく,7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金とされています。
引用:弁護士ブログ

自動車運転処罰法は平成26年に施行された新しい法律です。

自動車を運転して人を死傷させた行為に関して、刑法から独立させた法律です。

量刑は、「7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金」です。

道路交通法違反(救護義務違反)

今回、事故発生後にタクシー運転手の救護(というか安否確認)をノンスタ井上さんは怠りました。

これは道路交通法の救護義務違反にあたります。

交通事故を起こしてしまった場合、負傷者の救護等を怠ってしまうと「救護義務違反」、いわゆる「ひき逃げ」として刑事罰や行政処分の対象となってしまいます。上記にて救護義務と報告義務はどちらも守られければならないルールですが、特に負傷者の救護は最優先に行う必要があります。
引用:交通事故・違反の法務相談室

今回の当て逃げは人が怪我をしているのでひき逃げ(救護義務違反)にあたります。

道路交通法違反による行政処分

ひき逃げによる違反点数は35点です。
過去3年以内の免許の停止等の処分の前歴がない場合ですも一発で免許取り消しです。

又当て逃げ(物損事故)による付加点数は5点です。

合計で40点の違反点数となります。

道路交通法違反による刑事処分

事故に起因する運転者への責任:10年以下の懲役又は100万円以下の罰金

当て逃げによる刑事罰:1年以下の懲役 または 10万円以下の罰金

初犯で懲役刑となることはないと思いますが、決して軽くは刑罰ですね。

同乗者の責任は?

ノンスタ井上さんの車には、おなじく人気芸人のスーパーマラドーナ武智さんが同乗していたとの報道がありました。

当て逃げ、ひき逃げの場合に同乗者に責任はあるのでしょうか?

道路交通法第73条に規定があり、交通事故の当事者である車両等に同乗していた者であって、運転者および乗務員(車両の運行に補助的に携わっている者)以外の者は、運転者等が交通事故に係る同法第72条の各措置義務(運転停止、負傷者救護、危険防止措置、警察官への報告および現場待機)を実施するのを妨げてはならない。違反した者は、同法第120条第1項第9号により5万円以下の罰金となる。
引用:Wikipedia

つまり、同乗者(今回の場合、スーパーマラドーナ武智さん)には救護義務は課せられていません。

ただし、運転者(今回の場合、ノンスタ井上さん)が実施しなければいけない救護や必要な処置を妨げれば、5万円以下の罰金を課せられます。

もし、スーパーマラドーナ武智さんがノンスタ井上さんに対して、「おい、逃げろ!」などと教唆(そそのかすこと)していたとしたらアウト!ですね。

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民法に関する処分

今回、当て逃げをした相手に怪我という損害を与えていますので、民法に基づく損害賠償も必要となってくるでしょう。

人気芸人という有名人なら尚更です。

損害賠償額がいくらになるのかは、ケースバイケースで一概にいくらと言えるものではありません。

損害賠償金は、積極損害と消極損害に分けられます。

積極損害とは、具体的に被害者が支出する必要がある損害のことです。

消極損害とは、具体的な支出は不要ですが、本来受け取れる利益を受けられなくなったり精神的な被害によって生じたりする損害です。

以下は損害賠償の一例です。

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出典:交通事故解決.jp

上の例は、入院が40日とかなり長い例ではありますが、やはりノンスタ井上さんの場合も数千万円から、有名人ということで数億円の損害賠償額もありえるかと思います。

芸能人としての処分

ノンスタ井上さんが最も恐れているのは彼の芸能人、有名人としての名声に傷がつくことでしょう。

もちろん今回当て逃げをしたことにより、人気は一気に下落。

テレビ関係などはもちろんのこと、当面芸人としての仕事は活動自粛となりましたね。

スーパーマラドーナ武智さんも当面は活動自粛せざるを得ないのではないでしょうか。

最悪の場合、芸能界引退にもなりかねません。

今後の真摯な対応が非常に重要となってきます。

まとめ

交通事故はどんなに気をつけていても起こるものです。

それは、ある意味仕方がないとして、今回はそのあとの処置が本当にまずかったですね。

たった一言「大丈夫ですか?」の声をかけなかったばかりに、ノンスタ井上さんは、芸人としてだけではなく、人生までも表舞台から降りることになりかけません。

「他山の石」として、肝に命じたいものです。

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