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風が冷たくなってきてインフルエンザが流行する時期が近づくと気になるのがワクチンの予防接種(予防注射)です。

「家族や仕事のためにも今年こそは受けなきゃ!」と思いつつも、中々重い腰が上がらない方も多いのではないでしょうか?

この記事では、インフルエンザの予防接種を受ける時期や費用とその効果、気になる副作用などについて調べてみました。

インフルエンザワクチンの予防接種とは?

人間の体は、ウイルスに感染すると抗体というウイルスに対抗する物質を作り出して感染を防ごうとします。

あらかじめ病気にする能力を失わせたウイルスであるワクチンをを身体の中に入れて、抗体作らせることで病気への感染を予防します。

また、ワクチンにはウイルスの病気にする力を弱めた生ワクチンと力を無くした不活化ワクチンの2種類がありますが、日本で認可されているインフルエンザワクチンは、不活化ワクチンです。

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インフルエンザワクチンの種類

インフルエンザワクチンを製造する元になるウイルスをワクチン株といいます。

国立感染症研究所が中心に毎年のインフルエンザワクチン株を決定しています

インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは以下のように分かれています。

A型:H3N2〔香港型〕、H1N1〔ブタインフルエンザ〕

B型:山形系統、ビクトリア系統

C型

大きな流行の原因となるのはA型B型です。

C型は症状が軽いためあまり流行しません。

2014/15シーズンまでのインフルエンザワクチンは、A型2種類B型1種類のワクチン株が含まれている3価ワクチンでした。

2015/16シーズンからは、B型も2種類入った4価ワクチンが用いられています

 

インフルエンザワクチンの予防接種を打つ時期

  • 例年、インフルエンザは11月〜4月に流行し、2月ごろに流行のピークを迎えます。
  • 予防接種の効果が出るまで2週間ほどかかるそうです。
  • 大人は1回接種ですが、13歳未満のこどもは2回接種となります。
    1回目と2回目の間は2~4週間空けます

予防接種を打つ理想的な時期をまとめると下の表になります。

年齢 予防接種を打つ時期
13歳以上 12月までに
生後6ヶ月から13歳未満 1回目:10月~11月上旬
2回目:11月中

なお、2016/17年シーズンはインフルエンザの流行スタートが例年より2ヶ月程度早いので早めに予防接種を受けましょう。

もし16年17年シーズンの流行時期を知らない場合はこちらから。
→2016-2017年インフルエンザの特徴とワクチンや流行時期まとめ

ちなみに、ワクチンの効果の持続期間は5か月間ほどです。

予防接種の効果

インフルエンザワクチンの効果はどの程度の確率で出るのでしょうか?

  • 健康な成人の場合のワクチンの有効性はおよそ60%です。
    有効性とは、予防接種をすることによって、しない場合に比べて発症数を60%少なくできるという意味です。(なんだかややこしいですね。)
  • ワクチン株と流行株が一致しなかったシーズンの効果はさらに低くなります。
  • 型別では、A型の効果はおよそ80%、B型はおよそ50%です。
  • 子供の場合、A型での予防効果は30~50%程度です。
    B型や1歳未満ではさらに効果が低いようです。
  • 予防接種によって発症を抑える効果は100%ではありません。
    ただし、感染・発症した場合に脳炎や重症肺炎などの重症化を防ぐことも予防接種の目的です。
  • 妊娠中の母親が予防摂取すると、生まれた赤ちゃんにも予防効果があります。

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インフルエンザ予防接種の副作用

予防接種を打った後に、異常を感じた場合は、速やかに医療機関に連絡して、対処を相談しましょう。

局所的(部分的)な副作用

接種を受けた人の10~20%に起こります。
通常2~3日でおさまります。

赤み、はれ、痛み など

全身的な副作用

全身の反応は接種を受けた人の5~10%に起こります。
通常は2~3日でなくなります。

発熱、頭痛、寒気、だるさ など

重い副作用

ごくまれに以下のような重い副作用の報告があります。

  • アナフィラキシーショック(呼吸困難、紅潮、蕁麻疹などのアレルギー症状)
  • ギラン・バレー症候群
  • 急性脳症
  • 急性散在性脳脊髄炎
  • けいれん
  • 肝機能障害
  • 喘息発作
  • 血小板減少性紫斑病

インフルエンザ予防接種を受けることができない人

インフルエンザ予防接種ガイドライン等検討委員会の啓発資料からポイントを引用します。

少しでも健康や接種に不安のある方は、医師に相談をしてください。
また接種前に記入する問診票には正確に答えてくださいね。

・予防接種を受けることができない人

  1. 明らかに発熱のある人(一般的に、体温が37.5℃以上)
  2. 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな人
    急性の病気で薬を飲む必要のあるような人は、その後の病気の変化が分からなくなる可能性もあるのためです。
  3. インフルエンザ予防接種に含まれる成分によって、アナフィラキシーを起こしたことがある人
  4. その他、医師が不適当な状態と判断した場合

・予防接種を受けるに際し、担当医師とよく相談しなくてはならない人

  1. 心臓病、じん臓病、肝臓病や血液、その他慢性の病気で治療を受けている人
  2. 前にインフルエンザの予防接種を受けたとき、2日以内に発熱、発疹(ほっしん)、じんましんなどアレルギーを思わす異常がみられた人
  3. 今までにけいれんを起こしたことがある人
  4. 今までに中耳炎や肺炎などによくかかり、免疫状態を検査して異常を指摘されたことのある人
  5. 今までにぜん息と診断されたことがある人
  6. インフルエンザ予防接種の成分又は鶏卵、鶏肉、その他の鶏由来のものに対して、アレルギーがあるといわれたことがある人

費用と健康保険

  • インフルエンザワクチンの予防接種は、原則として全額自己負担です。
    病気ではないため健康保険は適用されません。
  • 費用は、平均では大人が3,500円前後、子供が3,000円前後だそうです。
    病院などの接種機関によって費用はバラバラで、1,000円~6,500円と価格差があります。
  • 企業によっては、海外渡航者などに無償もしくは補助を出して予防接種を受けさせてくれます。
    また健保組合が補助をしている場合もあります。
    一度加入している健保組合や会社に予防接種の補助がないか確認してみましょう。
  • 予防接種法に基づく定期接種というものがあります。
    満60歳から64歳で方で心臓や腎臓、呼吸器等に重い病気のある方
    65歳以上の方
    上記の方は無料で接種ができたり助成金などの補助を受けることができます。
    ただし、自己負担額は自治体ごとに異なります。
    対象となる方は、お住いの自治体の保健所等にご相談されることをお勧めします。
  • 確定申告の際の医療費控除は基本的に控除対象外です。
    ただし、医師が必要と判断した際には医療費控除の対象となる場合もあります。

まとめ

  • インフルエンザワクチンは、病気にする力を無くしたウイルスを使って体に抗体を作る
  • インフルエンザワクチンはA型2種類、B型2種類の合計4種類のワクチン株を含んでいる
  • 13歳以上の人は予防接種は12月までに受けた方が良い。
  • 13歳未満の子供1回目を10月~11月上旬、2回目を11月中に受けるのが理想。
  • 予防接種で発症を抑える効果は100%ではないが、感染・発症時の重症化を防ぐことができる
  • 副作用が出ることもあるので、異常を感じたらすぐに医療機関に相談する
  • 予防接種を受けることができない人もいるので健康に不安のある方は医師に相談を
  • 予防接種費用は平均では大人が3,500円前後、子供が3,000円前後
  • 満60歳から64歳で方で心臓や腎臓、呼吸器等に重い病気のある方や、65歳以上の方は自治体で無料接種や補助があるので一度相談を。

<参考サイト>

3価から4価に!新しいインフルエンザワクチンってどんなワクチンなの?
https://www.ishamachi.com/?p=14594

インフルエンザの予防接種(ワクチン)を打つ時期は?
https://www.ishamachi.com/?p=1940

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